結婚は人生の墓場か?

■繁忙期が終わりました?

みんな元気か! お久しぶりです、ygです。

めまぐるしい繁忙期から解放されて、ようやっと普通の生活に戻れそうなので

とりあえずブログを更新します。

 

「繁忙期は大変だけど、普段は定時とかで帰れますよ☆」みたいな

説明を就活生にする社員がIT企業の説明会には結構いると思うけど、

その「大変」が「ウワーッ、いい加減にしろ! バカ! ウンコ!」みたいな

大変さだとは俺は夢にも思わなかったし、まして3連休が3連勤に

化けるだなんてあり得ない事だと思っていたんだ。

2月と3月は目の前の事に追いかけられている内に終わった。

給与明細を見て「倍働くと、お金も倍貰えるのか!」と思ったけれども、

仮に1年間あの状態が続いたとしても、手取りの年収は400万に届かないというのも

なんだか悲しいなーと思った。

そんなら基本給だけで、趣味と勉強の時間が欲しいよ。

 

 

そんな悲しくてやりきれない気持ちを募金箱にブン投げてきました。

1万円くらい募金した。頑張れニッポン! 一日も早い復興と成長を!

奇跡の復興の後に景気が上がって、ラクでおいしい、ボロい商売を

させていただくことが僕の望みです。

 

■従兄が結婚するらしい。

従兄は僕よりも4つ年上。一族の血筋なのかオタク気質で、

年末の親戚の集まりでは

「SNOW? クリアした後にディスク割ってやろうかと思ったよwwww」と、

親戚が誰も話の内容を理解できない事をいいことにエロゲ批判を

僕とし合う人でした。

 

僕みたいなずんぐりゴツゴツしたオタクじゃなくて、

ちょっとシュっとした感じの、オフ会ではイケメンで通ってそうな従兄。

専門学校を出た後は、東京の某大手メーカーでデザインの仕事をしています。

きっとオフ会ではみんなから「爆発しろ!」って言われながら

酒飲まされてるんだろうなあと予想しています。

 

従兄の妹いわく、結婚相手との出会いはWebの掲示板だったとか。

同人活動とかもしてたみたいだし、これはまさかのコミ結婚なのでは...と、

その話を聞いたときは思わず空を仰いでしまった。

yg一族にこれ以上オタクの血を重ねて一体どうするつもりなのだろう!

 

■おのぼり代官山

そういうわけで、従兄弟の結婚式に行ってきた。会場は代官山の小さな

レストラン。結婚式というと、あの「パパパパーン」って感じのバブルなアレを

想像していたのだけれども、今時の挙式はそうでもないらしい。

慎ましいけれども、コンセプチュアルで凝ったもてなしをするのが今風みたいな事を

テレビか何かが言っていたのを思い出す。

現代の若者はオシャレでスマートな結婚式なのだ。

 

 

親戚一同で新大阪に集まって、東京行きのホームはどっちだこっちかみたいな

感じで最初から最後までワーワー言いながら式場に向かった。

ひとりでぷらぷら遠出するのと違って、いまいち土地勘の無い人間(老人含む)が

集まってどこかに行くというのは結構大変なものだ。

なんだか完全に「おのぼりさん」で、僕は恥ずかしくなってしまった。

一応東京に住んでいた時期もあったのだ。(日野市......)

 

しかし、代官山は在学中に行く用事も興味も無かったので全くの初見。

「ハァー、ここが噂の代官山...」といってキョロキョロしていました。

オレは地方民なんだなぁという事をしみじみ感じた。

 

式の受付が始まるまで時間があったので、同じくヒマそうにしていた

従妹を連れて代官山をぷらぷら散歩した。天気も良いので、

お店の中でひたすら待っているのも勿体無い。

 

「東京は外国みたいやなぁ」と、代官山のヘンな建築を眺めながら

従妹は呟く。町が町だけに、ここだけ切り取って「外国みたい」と言えば

語弊がある気がするけれども、大阪と比べると東京はどこでも外国みたいだと

改めて思う。他の都道府県の人からしてみれば、大阪のがよっぽど

外国なのかもしれないけれども......

 

 

従妹は東京都のマンホールを写真に撮って満悦した様子だった。

オタク気質の上にサブカルに罹患しているのである。

血筋ってすごいなぁと思う。

■パパパパーン

そして式の時間になった。拍手の中で、新郎新婦が出てくる。

少し昔に、SNOWを叩き割る云々みたいな話をしていた従兄は、キラキラひかる

タキシードを着て歩いていた。「あ、大人になってる。」と、思った。

 

新婦は美人というか可愛いというか、「きれいな人」というのが

ぴったりくるイメージ。これはいよいよ、従兄がオフ会で

爆発しろと言われても仕方が無い感じだ。

ウエディングドレス姿がまぶしい。新郎新婦ともにまぶしい。

式はつつましいけれども、なんだか、キラキラしている。

 

宣誓があって、指輪の交換があって、誓いのキスがあった。

照れ隠しなのか、ずっと無表情を貫く従兄。いっぽうの新婦はといえば

始終ドヤ顔を隠そうともしない。

 

MCいわく、「新婦は新郎に一目惚れでモーレツにアタック☆

その一途な想いに新郎もホレたそうです☆」ということらしい。納得。

 

 

式の最中に場を盛り上げる為にMCがふたりのエピソードを

ちょこちょこ紹介するのだけれども、茶化すバカな友人がいるわけでもないので

親族がクスクス笑うばっかりで、聞いてるこっちが恥ずかしくなってしまった。

「デートは温泉旅行やスイーツバイキング、ねこカフェなどで~」みたいな

下りでは、MCは新郎新婦を悶死させたいのだろうかと思った。

とりあえず、ねこカフェの所は拾う必要が無いのではないか。

 

「ちょwwwwwスイーツwwwww」とバカ笑いしたいのを必死に堪えながら、

僕はこの慇懃なMCの進行を聞いていた。口調が慇懃な割に、物言いが

いちいちウケ狙いなのでとても反応に困る。このお姉ちゃんは、いったいどんな

心境で台本を作ったのだろうか。MC選びに気をつけなければ、

どんなとんちんかんなエピソードを持ち出されるかわかったものではない。

結婚相手もいない状態で、自分の結婚式はどうしようかと考えてしまっていた。

 

■叔母さんが泣いている。

「それではお二人には、ウエディングケーキを食べさせあって頂きます☆

なんでも、相手に食べさせるケーキの量が、相手への愛情を示すという

言い伝えがあるそうです☆

 

という、MCのとんでもないデマに従って、新婦が従兄に呼吸困難を

来たしそうな量のケーキを口に押し込んでいる画を眺めながら

僕はステーキをつっついていた。惚れたのが新婦側なのもあるんだろうけど、

結婚式は女の子のためにやるものなんだなぁというのをしみじみ感じていた。

 

心の中でツッコミ疲れてきた所で、結婚式も終盤を迎えていた。

最後は、新郎新婦の両親からの言葉である。

 

内容はあんまり覚えてないけれど、息子に言葉を送る叔父さんの横で、

叔母さんが泣いていた。祖母も泣いていた。息子が、孫が、結婚して

所帯を持った。色々バタバタしていたみたいで、入籍から1年後の

結婚式だったそうだけれども、それでもやっぱり涙が出るらしい。

 

始終不謹慎だった僕も流石に何か感じる所があって、

この瞬間ばかりはなんだか真面目な気持ちになった。

こうやって、世代は繋がれて行くんだなぁというのを目の当たりにした気がした。

嫁さんが居ればオトナかっていえば一概にそうとは言えないんだろうけど、

いまほんとうに、俺の従兄が大人の男になったんだなぁと強く感じた。

結婚式は、感動的だ。

 

■一度は結婚してみたい

式が終わって、みんなで品川のなんとかプリンスホテルに泊まって、

その翌日は会社があるからといって一足先に大阪に帰った。

春の日差しがその日も心地良い。こんな日は、結婚がしてみたいと思った。

とりあえず、業者に珍妙なエピソードを話してはいけない

でも何やかんやで、とても良い式だったんじゃないか。

 

 

高校とか大学のみんなはいつくらいに結婚すんのかなあ、俺はその時に

どんな気持ちになるのかなぁ、好きだった子があんな感じの結婚式してたら

泣くなぁとか、色々考えながらの帰り道。

もうすぐ24歳の春。従兄はちょっとだけ、大人の階段の一歩先を

見せてくれた気がする。おれの一歩先は、どんなのかな。

 

おわり。